プロフェッショナル
ここ最近は毎日違う仕事をしている。
掃除屋やったり、カレー屋さんやったり、工場で働いたり、配達やったり、飲み屋でバーテンやってたり…。
端からみたら迷走感すごいんだけど、なんでこんなライフスタイルを送っているのかと言うと、英語を使った仕事を得るため。
それが決まるまでフレキシブルに働かせてもらってるという感じ。
探してみると、自分の英語力でも就けそうな仕事がちょいちょいあったので、求人を見つけては面接も受けていたのだが、そんな生活を1ヶ月ほど送り、色々現実というものが見えてきた。
そして、今働かせてもらっている仕事の先々で、人生の先輩方の経験や仕事に対する姿勢を見て、色々と思うことがあったので、今後の方向性をシフトチェンジしようと思っている。
まず第一に。
「英語」と「収入」は分けようと思う。
自分の「英語」を伸ばすために、またその環境を作るために、一日の大半を過ごす職場を英語化することが、最も効率的と考えていた。
今も尚、それはそう思う。けども、残念ながら個人の実績、成果の評価より、会社の体裁を気にしていたり、またそれにより自分のアイデンティティを曲げなくてはならないところが多かった。
環境は「英語」でも、やっぱり日本だなぁと思わざるを得なかった。
日本を否定するわけではないけど、俺はそういう会社には身を置きたくない。
ちゃんと、仕事を仕事として評価される環境がよい。
次に、プロフェッショナルを再意識したこと。
今こう、ワガママな条件で働かせてもらっている先は、これまで参加してきた各ボランティアで知り合った方々から仕事を与えていただいている。
自営でやっている彼らの話や、仕事に対する姿勢を見るとプロフェッショナルさがヒシヒシと伝わってくる。
お客さんに何かをリクエストされて、パッと返せたり、見通し立てられたり。
人とのつながり方、そしてそこからの仕事へのつながり方だったり。
業種はバラバラでも、何か共通なものが見えてきて、色々と気づかされることがあった。
最後にトリガー。
帰国して、色々と活動していく中で新たに出会った人から、ひょんなことからデザインの依頼をもらった。
その経緯を少し話すと、彼とアキバのメイド喫茶に飯を食いに行った。
彼はアキバで広い顔を持っていて、そのメイド喫茶の店長さんともお知り合い。
世間話から、海外のお客さんも増えていると話題になり、メニューも英語化したいという話を聞く。
「金とかいいので、デザインも含めてやりましょうか?」と振ったところ、店長の彼女よりもアキバの彼の方が食いついてくれて、彼からの発注でイベントフライヤーのデザインを受けることになった。
ちょっとヒアリングして、こういう構成で、いつ上がるかをパッと見通し立て、伝えられたことに先に述べた自営でやっている彼らの姿と自分が重なるように感じた。
3つのデザイン案を提出し、めっちゃ気に入ってくれて最終的に1案でよかったものの、ありがたくも2案採用となった。
自分の別の山のキャリアを築くべく英語を勉強していて、どこか自分の中で「デザイン」と「英語」は全く切り離していた。
なので、「英語」を伸ばしたいモードの今、時間が取られる「デザイン」はしないと考えていたけども、キャリアを活かしてお金を稼ぎ、その稼いだお金で「英語」を伸ばすべきかなと。
結果だけ見ると、ごく当たり前なことに行き着くんだけど、プロフェッショナルに対する気づきは、こういう回り方をしなければ再認識できなかったかもしれない。